WRX STI中古車を選ぶなら、VAB型の前期・後期の違い、走行状態、整備履歴を確認することが重要です。特に最後のEJ20搭載モデルは人気が高く、価格だけでなく車両の使われ方まで見極める必要があります。
スバルWRX STI(VAB型)は、2014年8月に登場し、2019年末にEJ20エンジンの生産終了とともに販売を終えた高性能4WDスポーツセダンです。
中古車市場では現在も高い人気を維持しており、平均価格は約407万円前後、車両価格帯は約181万円〜939万円と幅広く流通しています。
今回は「WRX STI中古」「WRX STI中古車」で探している方に向けて、購入前に知っておきたい注意点や前期・後期の違い、狙いやすいグレード、確認すべきポイントを分かりやすく解説します。
WRX STI中古車とは?VAB型が今も人気の理由
WRX STI中古車市場で中心となっているのは、2014年8月から2020年4月まで販売されたVAB型です。
このモデルは、インプレッサWRX STIから独立した「WRX STI」として登場し、スバルのモータースポーツ技術を受け継いだ本格的なスポーツセダンとして開発されました。
搭載されるエンジンは、2.0L水平対向4気筒ツインスクロールターボのEJ20型です。
最高出力やカタログスペックだけを見ると派手な数字ではありませんが、長年改良されてきたEJ20は完成度の高さが魅力でした。
組み合わせられるのは6速MTとシンメトリカルAWD(4輪駆動)です。
さらに、ドライバーが駆動力配分を調整できるDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)や、フロント・リアのLSDなど、本格的な走りを楽しむための装備が採用されています。
個人的にWRX STI中古車の魅力は、「速い車」だけではなく「運転する人が車を操る楽しさ」を残している点だと感じます。
最近の高性能車は電子制御によって誰でも速く走れる方向へ進化していますが、VAB型WRX STIはドライバーの操作に対する反応を楽しめる最後の世代のひとつです。
WRX STI中古車の価格相場は?高値でも人気が続く理由
WRX STI中古車の価格は、一般的なスポーツセダンと比べると高めです。
参考データでは、2014年8月〜2020年4月モデルの中古車平均価格は約407万円、中古車価格帯は約181万円〜939万円となっています。
特に高価格になりやすいのは以下のような車両です。
- 走行距離が少ない最終F型
- WRX STI Type S
- STIパーツ装着車
- 限定モデル
- ワンオーナー車
- 整備記録が残っている車両
一方で、走行距離が10万kmを超えた車両では200万円前後から探せるケースもあります。
ただし、WRX STIの場合は単純に「安い車がお得」とは言い切れません。
高性能エンジン、6速MT、4WDシステム、ブレンボ製ブレーキなど専用部品が多いため、購入後のメンテナンス費用も考える必要があります。
中古車選びでは車両価格だけではなく、購入後に安心して乗れる状態かを見ることが大切です。
WRX STI中古車の注意点は?購入前に確認すべきポイント
WRX STI中古車を購入するとき、一番注意したいのは「過去にどのような乗られ方をしていたか」です。
WRX STIは走る楽しさを目的に購入される車なので、サーキット走行やスポーツ走行を経験している車両も存在します。
もちろん走った距離だけで悪い車とは判断できません。
しっかり整備されていれば高負荷走行を経験した車でも良好な状態を保つ場合があります。
しかし、メンテナンス不足の車両を選ぶと購入後の負担が大きくなる可能性があります。
確認したいポイントは以下です。
- 定期点検整備記録簿が残っているか
- エンジンオイル交換履歴が確認できるか
- クラッチ交換歴があるか
- ミッションの入り具合に違和感がないか
- ターボ周辺から異音やオイル漏れがないか
- 足回りや下回りに大きな損傷がないか
- 修復歴だけでなく補修歴も確認する
特に6速MT車では、クラッチやシフトフィールの確認が重要です。
試乗できる場合は、発進時のクラッチ操作、ギアの入り方、加速時の異常な振動がないか確認しましょう。
また、外装では大型リアスポイラーやSTIエアロ装着車も多いため、見た目だけではなく取り付け状態も確認したいところです。
WRX STI中古車は前期型と後期型どちらを選ぶべき?
WRX STI中古車選びで大きなポイントになるのが、前期型と後期型の違いです。
VAB型では、アプライドA〜C型を前期型、アプライドD〜F型を後期型として考えることができます。
大きな変更が入ったのは2017年10月発売のD型以降です。
後期型ではフロントデザインが変更され、フロントブレーキにはモノブロック対向6ポットキャリパーが採用されました。
また、DCCDの制御変更や足回りセッティング変更により、前期型とは走りの印象が変わっています。
特徴を簡単に整理すると以下のようになります。
| 型式 | 特徴 |
|---|---|
| 前期型(A〜C型) | 硬派な乗り味、昔ながらのWRXらしさ、四駆感が強い |
| 後期型(D〜F型) | 足回りがしなやか、扱いやすい、ブレーキ性能向上 |
前期型は「車を操っている感覚」を重視する人に向いています。
DCCDの駆動感も強く、昔からのWRXファンには好まれる傾向があります。
一方、後期型は街乗りでも扱いやすく、初めて高性能4WDスポーツカーに乗る人には向いています。
個人的には、普段使いも考えるなら後期型、走りの濃さを求めるなら前期型という選び方が分かりやすいと思います。
ただし、最終的には年式よりも車両状態を優先するべきです。
状態の良い前期型と状態の悪い後期型なら、前者を選ぶ価値は十分あります。
WRX STI Type S中古車を選ぶメリットとは?
WRX STI中古車では「Type S」も人気があります。
Type Sは標準モデルと比べて装備が充実しており、特に足回りの違いが特徴です。
標準のWRX STIはカヤバ製ダンパーを採用していますが、Type Sはビルシュタイン製ダンパーを装備しています。
また、BBS製アルミホイールや大型リアスポイラーなど、見た目の満足感も高いモデルです。
ただし、Type Sだから必ず全員におすすめというわけではありません。
ビルシュタイン製ダンパーはスポーツ走行では魅力になりますが、乗り心地を重視する人には硬く感じる可能性があります。
街乗り中心なら標準モデル、走りを楽しみたいならType Sという選び方もできます。
中古市場ではType Sの流通量が多いため、条件を比較しやすい点もメリットです。
WRX STI中古車で避けたい車両の特徴
WRX STIは魅力的な車ですが、中古購入では慎重な確認が必要です。
注意したい車両にはいくつか特徴があります。
まず、改造内容が不明確な車です。
マフラー、車高調、ECUチューニングなどが行われた車両は、適切な施工と管理がされていれば問題ありません。
しかし、どのような目的で変更されたのか分からない場合は注意が必要です。
また、極端に安い車両も理由を確認したほうが安心です。
安価な理由が単純な走行距離だけなら問題ありませんが、修復歴や整備不足が隠れている可能性もあります。
確認したい項目は以下です。
- 車検証と整備記録の確認
- エンジンルームの状態確認
- 下回りの確認
- タイヤの摩耗状態
- ブレーキ残量
- クラッチの状態
- 試乗時の異音確認
WRX STIのような趣味性の高い車では、「前オーナーが大切に扱っていたか」が車両状態に大きく影響します。
WRX STI中古車を買うなら限定車は狙うべき?
WRX STIにはS207、S208、RA-R、EJ20ファイナルエディションなどの限定モデルも存在します。
これらは通常モデルより希少価値が高く、中古市場でも非常に高額になっています。
特にEJ20ファイナルエディションは、最後のEJ20搭載モデルとして注目されています。
ただし、限定車は価格面で気軽に購入できる車ではありません。
希少性による価値はありますが、初めてWRX STIを購入する人にとっては標準モデルやType Sのほうが現実的な選択肢になるでしょう。
私自身は、WRX STIを楽しむ目的なら無理に限定車を追うより、状態の良いVAB型を探すほうが満足度は高いと考えます。
車は所有して走らせてこそ魅力が分かるからです。
WRX STI中古車選びで大切なのは価格より車両状態
WRX STI中古車は、単なる中古スポーツカーではありません。
EJ20エンジン、6速MT、DCCD付きAWDという組み合わせは、現在では貴重な存在になっています。
2014年8月登場のVAB型は、2019年末にEJ20の終了とともに新車販売を終えました。
そのため、中古車市場では今後も一定の人気が続くと考えられます。
ただし、人気車だから価格だけで判断するのは危険です。
大切なのは、どのような整備を受け、どのように乗られてきた車なのかを見極めることです。
筆者としては、WRX STI中古車を選ぶなら「安い個体を探す」より「長く安心して楽しめる個体を探す」ことをおすすめします。
スポーツカーは購入した瞬間ではなく、所有して走り続ける時間こそ価値になります。
WRX STIはその楽しさを感じられる数少ない車のひとつです。
まとめ:WRX STI中古車は状態確認が購入成功のポイント
WRX STI中古車を選ぶ場合は、VAB型の前期・後期の違いやType Sの特徴を理解することが重要です。
価格相場は高めですが、EJ20最後の世代として今も高い人気があります。
購入時は以下を意識しましょう。
- 整備記録が残っている車を選ぶ
- 前期型と後期型の走りの違いを理解する
- Type Sは装備だけでなく乗り味も確認する
- 改造歴や使用状況を確認する
- 試乗して車両状態を見る
WRX STI中古車は、条件だけでなく「その車がどんな時間を過ごしてきたか」を見ることが大切です。
よくある質問
WRX STI中古車の狙い目は何年式ですか?
走りの違いを重視するなら2017年10月以降の後期型(D〜F型)が人気です。ただし、年式だけではなく整備状態を優先して選ぶことが重要です。
WRX STI中古車は10万km超でも買えますか?
適切な整備を受けている車両なら選択肢になります。ただし、クラッチや足回りなど消耗部品の状態確認が必要です。
WRX STI Type S中古車はおすすめですか?
ビルシュタイン製ダンパーやBBSホイールなど魅力的な装備があります。スポーツ走行を楽しみたい人には向いていますが、乗り心地重視なら標準モデルも比較するとよいでしょう。

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